Blimp & Semi-Rigid Airship  2006年4月15日 更新 HOME
初飛行 1852.9.24 1872 1884 1903 1911
名称




乗員
全長
直径
全幅
全高
全容積(m3)
重量(kg)
Engine


最高速度
巡航速度
上昇限度
航続距離
搭載量
備考
アンリ・
ジファール
Henri Giffard
Dirigeable Ballon

1
44m
12m


2,492
150
3hp
蒸気機関
(45kg)
10km/h
8km/h

1,800m
27km

世界初の有人飛行船(半硬式) 2. プロペラ(3翅 直径 3.4m)の回転数は110rpm *初飛行時のデータ Paris - Trappes間
デュピュイ・
ド・ローム
Dupuy de
Lome

8
36m
14.84m

29m
3,454

8人力 (約2hp)


9-11km/h


力尽きるまで

設計者はフランス屈指の造船官(船名=設計者) ゴンドラは柳の枝を編んだもの
Renard and Krebs
LA FRANCE




50.4m
8.4m


1,864
1,800
9hp
多極式電動機

23.5km/h




離陸地点に帰還した世界初の動力飛行船 2. パリ訪問飛行(1885) 3. 建造施設はフランス陸軍気球製作所 @Chalais Meudon
サントス・
デュモン
バラドーズ号
Santos-Dumont
No. 9 Baladeuse
1
11m
3.5m


220

3hp







散歩する貴婦人号 個人用飛行船
クレメント・
ベアード
Clement-Bayard
Adjudant
Vincenot

88.5m
13.5m


9,800

Clement Bayard
120cv * 2

49km/h

1,967m
16h

Vincenot准尉号 2. 高度と距離の世界記録達成(1911年)
おまけ
初飛行 1911 1922 1920 1996 1985


UK US
名称




乗員
全長
直径
全幅
全高
全容積(m3)
重量(kg)
Engine


最高速度
巡航速度
上昇限度
航続時間
搭載量


備考
ルボーディ
Lebaudy
Capitaine
Marchal

10
85m
12.8m


7,200

Panhard-
Levassor
70cv * 2
45km/h






半硬式 マルシャル中尉号
アストラ・トウレ
ASTRA-TORRES
AT2


7-12
80m
16.5m
18m
23m
10,700 ガス容積
7,560
Sunbeam
Coatalen 水冷
直6 300hp * 2
91
78km/h

14h (850km)
4,210kg
75mm砲
/ 260kg
海軍AT式2号飛行船 大正14年に解体 ゴンドラのサイズは 16.2m * 1.7m * 2m
Zodiac ST




2
36m
8m


1,200

Anzani
空冷星6
70hp
70km/h


300km



スポーツ・旅行用飛行船
GEFA-FLUG
AS 105 GD



1-4
41m
12.8m


3,000
900
Rotax 65hp


40km/h


1-3h



熱飛行船 参考サイト: AERONAUTS
Memo: 世界初の熱飛行船 Cameron D96 (1973.1.04)
White Dwarf




1
14.6m
5.2m

8.2m
175.5
63.5 !
人力


22km/h
13-16km/h





足漕ぎ飛行船 2. 設計、制作費: $40,000 ヘリウムガス費: $600
初飛行 1907 15 16 18
名称

乗員/乗客
全長
直径
全高
全容積(m3)
重量(kg)
Engine



最高速度
上昇率
上昇限度
航続時間

武装


備考
Nulli Secundus

2-3
37.2m
7.92m

容積 1,557

Antoinette
水冷V8
50hp

26km/h

50m
3h35min

500kg


英国初の軍用飛行船 2. 半硬式 3. 生産数5
Submarine Scout
B.E.2c car
2
43.74m
8.5m
13.2m
1,699
1,850
Renault 8B
空冷V8 70hp


80km/h
213m/min

巡航14-16h
全速7-8h
7.25kg * 8
50.8kg * 1
Lewis MG * 1
対潜哨戒用飛行船 ゴンドラはBE.2c
SSZ(Zero) Class

4
43.74m
9.14m
14m
1,982
2,200
Rolls Royce
Hawk
水冷直6 75hp

85km/h
365.8m/min

全速17h

50kg * 2
113kg * 1

対潜哨戒用飛行船
C★(Star) Class

4
63.9m
14.3m
17m
5,946.5
6,460
前 Berliet 110hp
後 空冷V12
220-240hp

91kn/h
304.8m/1min19
2,896m
巡航20h
全速10h
104kg * 2
45.3kg * 2

沿岸哨戒用飛行船
North Sea Class


79.2m
17.3m
21m
10,194
10,850
Rolls Royce
Eagle V
水冷V12
250hp * 2
91km/h
304.8m/1min19
2,896m
24h

104kg * 6
Lewis MG * 6

沿岸哨戒用飛行船 2. エンジンの排気熱を利用したキッチン有り
初飛行 1912 24 26 27 12




雄飛号

名称

乗員/乗客
全長
直径
全幅
全高
容積(m3)
重量(kg)
Engine


最高速度

上昇限度
航続時間
搭載量

備考
M (medio) Class

9
82.3m
18m


12,487

S.P.A. 6A
水冷直6
180hp * 3
70-82km/h

2,000m
6h (420km)


半硬式
20隻建造
N.1 Norge

16
106m
19.5m


19,000

Maybach
水冷直6
245hp * 3
113km/h


5,300km


半硬式
北極(点)横断に成功した最初の航空機 気嚢数は10
N.3
N3式6号飛行船
7
80.1m
15m
13.55m
18m
7,774
6,000kg
Maybach
水冷直6
245hp * 3
110km/h
74 巡航
1,800m
2,000km
2,552kg
(有効積載量)
半硬式
日本の海軍が購入
N.4 Italia

16
104m
18.5m


18,500

Maybach
水冷直6
245hp * 3
115km/h


5,000km


半硬式
1928.5 北極で遭難 ノビレ事件(映画「赤いテント」参照)
Parseval 13

7‐12
76.67m
16m

22.5m
8,800
8,000
Maybach
水冷直6
150hp * 3
66.2km/h

2,000m
20h


No.13は臨時軍用気球研究会が購入
初飛行 1917 29 11-12 11-13 11
Photo : Deutsche Luftschiffe / Waffen-Arsenal Photo : Deutsche Luftschiffe / Waffen-Arsenal
名称


乗員/乗客
全長
直径
全高
全容積(m3)
重量(kg)
Engine


最高速度
上昇限度
航続距離
搭載量
備考
Parseval 27



157m
19.5m

31,300
18,600
Maybach Mb4a
水冷直6
240ps * 4
90km/h
4,500m


半硬式
19年に旅客飛行船「Umgebaut」に改造
Raab-
Katzenstein
RK 27

40.4m
8.6m

1,440

Anzani
空冷星6
35ps * 4
80km/h



半硬式
von パルセバルが89日間で設計、建造
Siemens-
Schuckert
SS.1

120m
13.5m

15,000

Daimler
水冷直4
125ps * 4
71km/h
Veeh 1



80m
13m

8,000

Daimler
130ps * 2





半硬式
Paul Veehが設計した旅客飛行船
Militar
(Gros-Basenach)
M.4

97m


13,000

150hp * 3


75km/h


100kg
軍用軟式飛行船
初飛行 1908 18 25 29 37


巡礼者 Tin Balloon
名称



乗員/乗客
全長
直径
全容積(m3)
重量(kg)
Engine


最高速度

上昇限度
航続距離
搭載量
備考
Baldwin Derigibli
No.1


2
29.26m
5.9m
566

Curtiss
空冷V8 20hp

31.5km/h



200kg
陸軍に採用され
3年間就役
Thomas S Baldwinによって設計された2番目の飛行船
Class C Airship



4
58.5m
12.8m
5,125.3

Hispano-Suize
125hp * 2

70km/h+

2,500m
1893km (25h50)

ヘリウムを使用した最初の飛行船
Goodyear Pilgrim



1/2
32m
9m
1,557.4

Lawrence L-4
空冷星3 60hp

80km/h


844km (64km/h)
420kg
ヘリウムガスの使用を前提に設計されたGood year初の商用飛行船 Goodyear HP
Aircraft-
Development
ZMC-2
(Metalclad)

45.5m
16.1m
5,663
5,260
Wright Whirlwind
空冷星9
220hp * 2
100km/h
巡航 83km/h

1,100km
340kg
海軍が発注した世界で唯一の金属(アルミ)外皮飛行船 2. 一隻のみ建造 3. 10年間に2,200h 無事故で飛行し、41年に解体
Class L Airship




45.4m
11.9m
3,483

Warner
空冷星7
145hp * 2
96.5km/h



250kg
練習用小型飛行船
 第二次大戦中の米飛行船部隊について
 −航空情報別冊「対戦哨戒機」より
配備数: 168隻 (Class K = 134 / L = 22 / M = 4 / G = 8)
出撃回数: 延べ55,900 総飛行時間: 550,000 護衛した艦船: 約89,000隻 損失: 0 撃沈数: 0

 ZMC-2 備考補足
 −昭和14年刊「航空機・航空発動機」より
金属飛行船と云うのは、軟式飛行船のゴム引きの気嚢の代わりに、薄い金属板の気嚢を持っているものである。 …円形枠に、厚さ0.13粍のデュラルミンの薄板を溶接して作ってある。 鋲接には一時間に5,000本打てる自動鋲接機が用いられ、直径1.3粍の鋲が6粍間隔に、全体で約300萬本打たれている。
おまけ
初飛行 1911 26 29 1958 1914
Photo : 日本航空機辞典 / モデルアート社

SS式 3号飛行船
Photo : 日本航空機辞典 / モデルアート社
名称

乗員/乗客
全長
直径
全幅
全高
全容積(m3)

Engine


最高速度

上昇限度
航続距離
搭載量
武装


生産数
備考
山田式2号
飛行船
5
33m



1,500

Wright
水冷直4 50hp










日本初の飛行船、山田式1号の改良型 2. 日本航空界の先駆者、山田猪三郎が設計
海軍15式航空船

6
53m
11.6m
12.7m
16.6m
3,670

瓦斯電ベンツ
水冷直6
130hp * 2
90km/h
66 巡航
3,000m
2222km
1,246kg
留式
7.7oMG * 2
45kg * 2
12
SS式3号の事故の調査結果を踏まえ改良された国産軟式飛行船 2. 30.5時間の日本滞空記録を樹立 (1931.2.12-13) 3. ゴンドラのサイズは 8.2m * 1.7m * 1.7m
海軍3式 8号
飛行船
7
82.3m
15m

17.1m
気嚢容積
7,500
瓦斯電ベンツ
水冷直6
150hp * 2
108km/h


1,800km





イタリアから購入したN.3の設計を元に国産化 2. 60時間1分の滞空記録を樹立 (1931.3.14‐17)
ZPG-3W

22-26
131.2m
25m

35m
42,500

Wright Cyclone
空冷星9
1525hp * 2
128km/h
107 巡航
720m/min
240h +




同型艦4
全備重量 36.6t 世界最大の軟式飛行船 気嚢内に大型レーダー装備
Caquot Type R
係留式観測気球
2
28m
9.75m


911.8m3
4000ft(1219m)
上昇
動力無し

地形や気象条件が良ければ、64km先まで観測可能  連合側の各国で大量に生産使用される。設計者はAlbert Caquot
 山田猪三郎(やまだ いさぶろう)について  2004年1月11日 追加
文久3年 1863
明治19年 1886

明治21年 1888
明治25年 1892
明治29年 1896
明治30年 1897
明治33年 1900


明治34年 1901
明治36年 1903

明治37年 1904




明治39年 1906
明治40年 1907
明治42年 1909

明治43年 1910


明治43−44

明治44年 1911







?年



大正12年 1924
和歌山藩の士族の家に生まれる
青年時代(23歳)にノルマントン号事件に憤慨し、
救難用具の国産化を決意
25歳で大阪の外国人からゴムの製造技術を習得
東京市芝高輪に折り畳み式救命袋の製作所を設立
工兵部隊用のゴム製軽舟艇の製造を開始
気球の研究を開始
紙製模型による実験を経て、山田式(凧式)気球の特許を取得
12月24日:全長33m 直径7.2m 容積693m3の気球を製作
東京麹町の工兵会議構内で150m上昇させる
第二回浮揚試験 強風により係留索が切断され、吹き流される
3月:大阪で開催された勧業博覧会で山田式気球が公開される
11月:陸軍の秋季特別大演習に参加 信号任務に従事
2月:日露開戦
6月:陸軍電信教導大隊内に臨時気球隊が設立される
兵員90名 馬卒5名 職工3名 乗用馬、挽馬88頭 山田式気球2個
係留車二輌 水素ガス発生器二輌 補助気嚢3個....
乃木第三軍に編入され、旅順攻囲戦で14回の浮揚を行う
1月:新式気球の特許を取得 44式気球として陸軍で制式採用
東京市大崎町に工場を移転 気球研究所(気球製作所)を設立
ハミルトン(Charles K Hamilton)による小型飛行船
(全長18.3m 容積228m3)の公開飛行を見物 飛行船の研究開始
春:山田式1号飛行船完成
9月8日:大崎−目黒間の自由飛行に成功
?月:軍用気球発明の功により、勲六等単光旭日章を授与される
臨時軍用気球研究会の設計による
日本初の軍用飛行船「会式イ号飛行船」の気嚢部を製作
1月:山田式2号飛行船完成
2月7日:3回のテストを行う(高度200m 周回飛行)
2月8日:飛行中にエンジンが停止し青山練兵場に不時着
2月23日:修理、改修後の本格的な試飛行の準備中に強風に煽られ
大破(死傷者無し)
7月1日:山田式3号飛行船が進空
9月17日:全工程20kmの帝都訪問周回飛行
(大崎−麻布−愛宕山−日比谷−品川−大崎)に成功
3号を改造し、75hpエンジンを二基搭載した4号飛行船を中国
(武昌都督 宋教人 名義)革命軍に売却....
中国に渡り、テスト飛行を行うが、契約を反故にされ多額の借金を背負う
帰国中に発病
4月8日:51歳で他界
療養中も大型飛行船(300hpエンジンを装備した、容積4,500m3クラス)
の構想を抱いていたという
山田猪三郎の死後、気球製作所は豊間靖氏に引き継がれ、
昭和9年(1934)に東京都大田区北糀谷に移転
現在も気象観測用気球などの生産を行っている


44式気球


パルセバル式気球
容積1,200m3









1号飛行船

「凧式気球」
全長33m 7.20m 容積693m3 乗員2名 常用高度400m
気嚢の形状や係留索の位置(気嚢の前下方部 胸部から下げられている)
は風見効果を狙ったものであり
動揺が少なく、乗り心地が良かった

「旅順攻囲戦に参加した山田式気球」
容積600m3 福井の練り絹を一個に付き300反(約0.297km2)使用し、
裏にゴムを塗り二重に張り合わせている
軽く(1平方mあたり200g)、気密性が高く、外国製よりも優れていた

「山田式1号飛行船」

気嚢のサイズ: 全長30m 全幅11m 全高8m 容積1,600m3
総浮力1,100kg(水素) 搭載量188kg
胴体中央に自動車用 Detroit 14hp エンジンを配置
最大速度17km/h 初飛行時は高度100mを維持

「山田式2号飛行船」
気嚢の縦縞は、カテナリー カーテン Catenary Curtain
(GoodyearのHPに詳しい解説があります)の役割を果たしている条帯
条帯でゴンドラを吊るすことで、気嚢にかかる応力の集中を避け、
気嚢の形状を整えている

「チャールズ K ハミルトン」Charles K Hamilton 1885-1914
草創期の有名な飛行家・バーンストーマー
1909年のGordon Bennett cupにカーチスチームの
パイロットとして参加している



参考文献

 「日本航空史」 明治・大正編 昭和31年9月発行
 財団法人日本航空協会
 「日本航空機辞典」 1910−1945 モデルアート3月号臨時増刊
 「日本の航空ルネサンス」 航空秘話復刻版シリーズ(3) 別冊航空情報
 「日本海軍史」 第七巻 財団法人海軍歴史保存会
 「年表世界航空史」 第一巻 エアワールド 1998年11月号別冊
 「とべ!飛行船」 1976年11月発行 山と渓谷社
 「飛行船の雑学」 グラフ社雑学シリーズ 2 1983年7月発行
 発行所: グラフ社 著者: 田中新造
 「飛行船ものがたり」 1995年3月発行 発行所: NTT出版
 著者: 天沼春樹

参考サイト

 まちに活! おおたまちづくり
 商業活性化等支援事業推進室のホームページ
 http://www.ota-machi-katsu.net/ → あきないまち → 北糀谷の気球
 我が家の趣味の世界 航空機列伝
 http://www5d.biglobe.ne.jp/~cocoro/